夜尿症

夜尿症とは

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幼児期を過ぎても夜間、睡眠中に無意識に排尿することを夜尿症と言います。
夜尿症の原因には、大きく分けて夜間尿量の増加と夜間膀胱容量の減少の二つがあります。すなわち、夜寝ている間のおしっこの量が普通より多過ぎるか、膀胱に貯められるおしっこの量が普通より少な過ぎるか、あるいはその両方ということです。
したがって、治療としては夜間尿量を減らすこと、および夜間膀胱容量を増やすこと、ということになります。前者には、抗利尿ホルモンが有効であり、後者には、夜尿アラーム(おねしょを知らせるブザー)、抗コリン剤などが有効です。

夜尿症に関するQ&A

Q1:「おねしょ」と「夜尿症」の違いは何ですか?

A:夜間、寝ている間に目が覚めずに、お漏らししてしまうことを「おねしょ」といいます。
赤ちゃんの頃から5歳までのおねしょは、成長過程のもので病気ではありません。
5歳を過ぎても月に数回以上「夜尿」が続くことを、診療の対象となる「夜尿症」といって区別しています。

Q2:お医者さんへの相談の目安はいつ頃ですか?

A:小学生になっても「おねしょ」が続く場合には相談してみるといいでしょう。
夜尿が続いているお子さんの中で、身体的に異常(病気)が隠れていることが5%弱あるといわれており、それらには

  • 腎臓病
  • 糖尿病
  • 神経因性膀胱
  • 尿崩症
  • てんかん

などがあります。
このように、身体的な異常のために起こる夜尿もありますので、小学生になっても「おねしょ」が続く場合には、医療機関へ相談してみましょう。
また、小学生でおねしょが続くと、本来友達と楽しく過ごすイベントであるはずの、修学旅行などの宿泊行事を含めた学校生活に不安を抱えたまま過ごすことにもつながりますので、早めに相談してみるとよいでしょう。

Q3:お医者さんへの相談の時に持っていく物は?

A:おねしょの頻度がどのくらいであったのか、メモなどを持参してください。
受診の際は、どのくらいの頻度でおねしょがあったのか、メモや日誌等を持参すると良いでしょう。また、夜尿症診療のためにお医者さんが知りたいことは、お子さんの1日の生活での、

  • 飲み物・食べ物の種類と量と摂取時間
  • トイレの回数と尿の量
  • 便秘の有無

などですので、相談の際にはこれらを記録したメモ等お持ちいただくとよいでしょう。

Q4:夜尿症の治療とはどのような事をするのですか?

A:先生と一緒に、夜尿をしなくなるという治療のゴールを目指します。
問診やおねしょを記録したメモ、尿検査などから、夜尿症の診断が行われます。
夜尿症治療の基本は生活改善であり、この実施でお子さんの約2~3割はおねしょをしなくなる、といわれるほど重要です。
生活改善だけで効果が不十分な場合、お薬による治療や夜尿アラームを用いた治療が行われます。
その後、定期的に治療の効果を評価し、先生と一緒に、夜尿をしなくなるという治療のゴールを目指します。

Q5:おねしょが治らないのは、親の責任でしょうか?

A:夜尿と、親のしつけ、育て方などとは関係がありません。
多くの方が、おねしょに対して、ネガティブなイメージを持っていることでしょう。
それはお子さん達本人も同じです。自然に治ると思われ、おもらしというイメージと重なり、どうしても精神論的な言われ方をされることも多く、がっかりして無力感を感じる事もしばしばです。
しかし、夜尿に精神論や根性論は全く関係がありません。ですから、本人の気合が足りないから、ご家族の育て方が悪いから、トイレトレーニングが下手だから、性格が弱いからなどは、夜尿とは関係がないのです。
決して怒ったり責めたりしないでください。
お子さんにとって自分ではどうしようもないこと、友達にも相談できないことで怒られることはマイナスであり、ご家族としてはそれを理解して元気づけてあげることが最も重要です。

Q6:日頃から取り組める、おねしょの対策方法はありますか?

A:「起こさない」「焦らない」「怒らない」「ほめる」「比べない」ことが大切。
ご家族の都合で、お子さんを夜中に無理に起こしてトイレに行かせるのは、眠るリズムを崩しておしっこの量の調節や膀胱の働きが悪くなったり、寝ている時間におしっこをする習慣がつき、おねしょが治りにくくなったりすることがあるので逆効果です。
ご家族の心がけとして、おねしょをするお子さんには「起こさない」「焦らない」「怒らない」「ほめる」「比べない」ことが大切です。
家では早寝早起きという規則正しい生活を心がけ、寝る2~3時間前には夕食を終わらせるようにしましょう。
また、夕食以降の水分摂取はコップ1杯程度までに控えること、寝る前に必ずトイレに行くことを習慣化することも重要です。

Q7:宿泊行事までの間に出来る、何か対策はありますか?

A:ご家族と宿泊行事責任者が事前に連携し、対応策をとりましょう。
本来はお子さんにとって宿泊行事は、楽しいイベントです。
この貴重な宿泊行事を欠席することは、お子さんにとって望ましいことではありません。
ご家族と宿泊行事責任者(行事参加者)が事前に連携し、対応策をとることで、ご家族もお子さんも安心して宿泊行事を迎えることが出来ます。

【1ヶ月未満の場合】

  • まずは今日から、生活改善に取り組みましょう。また、お薬による治療などがありますので、早めに医療機関を受診し相談しましょう。

【1ヶ月以上ある場合】

  • 宿泊行事までに夜尿回数を減らすことが出来る可能性は高いので、医療機関を受診し相談しましょう。相談する際には、おねしょに関するお子さんの記録を持参すると良いでしょう。
    また、今日から生活改善に取り組みましょう。改善傾向が見られない場合は、お薬による治療などもあります。
Q8:宿泊行事当日に出来る対策は何ですか?

A:小学校の先生に心配事は遠慮せずに、しっかりと伝えておくことが重要。
小学校行事の場合、普段の生活よりも規則正しい生活スケジュールとなることが多いです。
そのため、

  • 夕食後から寝るまでに飲み物にはできるだけ控える事
  • 寝る前に必ずトイレに行くこと

に注意するだけでも、おねしょをしなかったというケースは少なくありません。
また、小学校の先生は「宿泊行事でのおねしょ対策」には慣れています。
心配なことがあれば遠慮せずに、しっかりと伝えておくことが重要です。

  • 大人が寝る時間や真夜中に、一度トイレに起こしてもらうように頼む
  • オムツを持参する場合は、はくことを周囲に気づかれないようにしてもらう配慮を依頼する
  • 市販のおねしょパンツをはかせる

等が有効です。

Q9:夜尿症はなぜ治療するべきなのでしょうか?

A:お子さんの自尊心が低下、生活の質(QOL)を悪化させる可能性があります
お子さんは、おねしょが続くことを、はずかしい失敗と感じるようになり、ご家族とお子さんの両方にストレスであると言われています。
気にしていないフリをしていても、繰り返される失敗により、お子さんの自尊心が低下していき、生活の質(QOL)を悪化させる可能性が指摘されています。
また、おねしょがお子さんに与える影響は、いじめに匹敵するという報告もあります。

夜尿が成人まで続いてしまう方もいて、問題を抱えたまま大人になると、その治療は子供よりも難しくなります。
一方でご家族にとっても、お子さんの頻回の夜尿は、様々な面で負担となってきます。
心理的にもマイナスであることから、お子さんとの関係を悪化させるケースも少なくはありません。
ですので、小学生になっても続くおねしょは、治療するべき病気=夜尿症であると言えるます。

Q10:悩んでいるのは私たちだけでしょうか?

A:5~6歳児で10~20%、10歳児で5~7%といわれています。
一般的には、おねしょ(夜尿)のあるお子さんは、2~3歳児で40~50%、5~6歳児で10~20%、10歳児で5~5%といわれており、成人まで続くこともあります。
「おねしょはそのうち治る。」とよくいわれますが、1年間で実際におねしょを卒業できるのは約10~15%ほどと言われています。
つまり5~6歳で夜尿が続いているお子さんの約半数は、そのうち治ることを期待しながら小学校高学年(10歳前後)になっても夜尿が続いたままの可能性が高いことになります。

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クリニック概要

名称 葉子こどもクリニック 院長 田中 葉子
診療科目 小児科・アレルギー科
住所 〒185-0012
東京都国分寺市本町2-20-16
アクセス JR中央線 国分寺駅より 徒歩約5分
駐車場 無料駐車場 4台 あり
TEL 042-320-2525
予約専用番号 042-300-4890
休診日 水曜、日曜、祝日
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